外岩(ロープクライミング)での注意事項

クライミングは危険を伴うスポーツです。特に外岩はジムと比較して命の危険が数段高まります。チームリーダーの指示を必ず守り、安全で楽しいクライミングを行いましょう。

倶楽部メンバーで外岩に行く際は必ず下記注意事項を厳守してください。承諾できない方は外岩参加資格はありません。

【外岩(主にロープクライミング)での厳守事項】

1. 終了点の残置物(カラビナ)は絶対に外したり持って帰らないこと。ドロボーしないということ以前に、回収の際に使うものなので無くなると次に登る人が降りて来られない。


2. 喫煙は必ずクライマーに煙が来ない場所まで離れて行うこと。


3. 付近でリード・トライをしている人がいる場合、騒がしくしないこと。過剰なガンバ・コールは控える。リードは危険を伴うので集中を乱す行為は慎むこと。(オンサイトは一生に一度しかない機会)


4. 落石がある場所(脆い岩場やマルチピッチの下部など)ではヘルメットを被ること。またそのようなエリアで食事する場合はハング下など落石の着弾点にならない場所で休憩すること。自分が落石を起こした場合は、下に向かって大声で「ラク!」と叫ぶこと。英語だと「Rock」。中国語はよくわかりませんが、叫べば落石くらいのことは万国共通。


5. ビレイや支点構築など他人の命に関わる作業については、少しでも不明瞭な点がある場合は行わないこと。トップロープのビレイであっても人工壁で練習していない人は絶対に行わないこと。(外岩に行くのなら最低限トップロープのビレイくらいは事前に修得しておくこと)


6. 基本的なリード・クライミング技術(クリップ、登り方、落ち方)を修得していない場合はリード・トライは行わないこと。生兵法はケガのもと。(本来、リード・クライミングを行える条件は、自分でリードのビレイ、支点づくり、回収、結び替え、懸垂下降、宙吊りからの脱出方法、セルフレスキューなどを習得していること)


7. リード・トライをする場合は初登者のスタイルを尊重すること。注意点がある場合はトポに記載がある。危険な場合を除いてリード・トライでインチキ棒(プリクリップ)などは使わないこと。使わないと不安ならまだそのルートにトライする資格が無いということ。


9. 長時間に及ぶハングドッグ(休憩やぶら下がってムーブを探ること)はしないこと。登るスタイル以前にルートを長時間独占するのはマナー違反。


10. クライマーとビレイヤーの相互安全チェックを行うこと。ロープの結び目、ハーネス装着、安全環の締まり等をチェックすること。どんなにベテランであっても忘れることはある、必ずお互いチェックを行うこと。


11. クライマーとビレイヤー間のコールをおろそかにしないこと(大きな声で正しく伝え合うこと)。登るルートが近接している場合は「〇〇さん、テンション!」など名前を呼んで誰に指示しているのか判るようにコールすること。クライマーが明確にビレイヤーに指示することが基本。ビレイヤーはクライマーに安全面での注意喚起を行うこと。なお、「下ります」はクライムダウンを指すので、ロワーダウンしてほしい時クライマーは「おろして下さい」と言うこと。


12. 登るときにボルトには決して指で触れないこと。ハンガー部分に指を入れた瞬間に墜落する(あるいはテンション状態でビレイヤーがロープを緩める)と指が切断される恐れがある。ヌンチャクのカラビナ部分も同様。この事故は意外に多い。ヌンチャクを掴むならスリング部分を持つこと。


13. 貴重品は自己管理すること。クライマーじゃない人が来てドロボーすることは海外の岩場では日常茶飯事であるので常に注意すること。(日本でも安心できませんが)盗難防止のワイヤーロックよりも常に誰かが見ていることが大事。


14. 違うパーティが登っているルートのすぐ隣を登るときはそのパーティに一声かけること。近接して同時に登ると接触事故を起こすことがある。


15. 用足しは見えないところまで行って済ませまること。基本的に岩場にトイレは無いと考えて大などは事前に済ませておくこと。大をする場合は、山道(獣道)、川などの水源を避け10㎝ほど穴を掘り、トイレットペーパーは最後ライターで焼くのが山のルール。


16. 人工壁のグレードを岩場に持ち込まない。(ケガのもと)トップロープでいくら5.11グレードが登れたとしても、それは外岩ではまったく役に立たない。リードとトップロープ、人工壁と天然岩は別物として考えること。


17. ロープをハーネスに結ぶ結び方(八の字結び)くらいはツアー前に覚えておくこと。中国ジムでのトップロープは効率を重視するため二重の作った八の字結びに対してカラビナでビレイループへ接続するが、本来これはNG。正しくはトップロープであってもリードと同じくハーネスに自分で八の字結びを行う。外岩で自分で八の字結びができないことは、クライマーとして恥じるべき。


18. クライミングはピクニックではないので岩場では基本的に大休憩(長時間の休憩)はとらない。各自のタイミングで食事はこまめに摂ること。腹いっぱい食べると重くて登れない。ガイド昼食の手配を依頼する場合は、ガイドの指示に従って各自で食事をすること。


19. 共同装備は分担して岩場まで運ぶこと。個人装備や必須で無いもの(配布用食料など)でザックを満杯にしないこと。携行食は基本的に自分の分だけ考えて持ってくること、他のメンバーのため余分に持ってくる必要はない。



すべては安全が優先します。

楽しさは安全があってこそ成立するものなので、楽しいクライミングにするためにも、上記は必ず守り実践してください。

Climbing in China seen from Japan

I will introduce the situation of climbing in China as seen from Japanese working in Shanghai. There are famous climbing spots in China, including Guilin and the world in China.

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